■#7「蓮川家の一族」

季節は年の瀬。
大掃除をサボるため、仮病を使って保健室を訪れた池田光流(三浦力)に呆れながらも、寝床を提供してやる蓮川一弘(大口兼悟)。
やがて大掃除も終わり、ひと寝入りした光流が目覚めると、一弘はある男子生徒の相談を受けている所だった。
よくある保健室の日常風景に思えたが、なぜか「一弘の奥さんはどんな人なのか」と聞き出す男子生徒を訝しがる光流。

その夜、蓮川一也(井澤勇貴)は頬を紫色に腫らしながら食堂で夕食を取っていた。
図書館の掃除中、いきなりブックエンドが飛んできたのだ。
つい先日も、後ろから誰かにテニスボールをぶつけられたばかりの一也。
犯人は謎のままだ。
食堂を後にしようとする一也に、冬休みはどうするのかと尋ねる光流。
寮に残るつもりでいた一也だったが、年末から年明けにかけて寮が閉鎖されると知って愕然とする。

その翌日。今度は何者かに校舎の階段から突き落とされた一也。
帰り際そのことを話すと、如月瞬(鈴木拡樹)は、最近一弘に「同じ生徒と毎日のように保健室で話しこんでいる」との噂があると告げる。
光流に至ってはその現場を見たと言うのだ。
一弘の不倫相手が一也を狙っている、と推測する2人に、必死に言い返そうとする一也だったが、
次の瞬間一也めがけて、上から骨格標本が降ってきた。
呆然とする一也に駆け寄る光流と瞬。
そこへ手塚忍(佐藤雄一)が現れ、それを落とした生徒は緑都の生徒ではなかったと証言する。
急いで校舎内に戻り、犯人を捜す4人。すると、保健室に入っていく生徒を見て、忍はそれが犯人だと告げる。
なんとその生徒は、一弘と噂になっている男子生徒だったのだ。

保健室の外から、中のやり取りを盗み見る4人。と、突然男子生徒が一弘に愛の告白を始めた。
予想外の展開に驚く一也。一弘もそれを拒まず、男子生徒に歩み寄る。
ついに我慢できなくなった一也は保健室に突入し、一弘につかみかかる。
今の今まで信じていたのに、すみれ(福井裕佳梨)との結婚は何だったのか、と。
その時後ろから、一也に同調して一弘を罵る声が聞こえてきた。
振り向くと、そこには態度を一変させた男子生徒が。蓮川兄弟をビシっと指差すと叫んだ。
「蓮川兄弟!木谷すみれを返してもらおうか!!」

   

男子生徒の正体は、すみれの従兄弟・神田利幸(林田航平)だった。
神田は幼い頃からすみれを慕い、その身を案じてきたが、ついに耐え切れず留学先のアメリカの大学を休学して日本に戻ってきたのだと言う。
一弘を悪党呼ばわりする神田に反論する一也だったが、男好きのくせにすみれと結婚したことが悪党の所業でなくてなんだという神田。
だがもちろん先ほどの一弘の態度は演技であり、騙されていたのは一也と神田だけ。
しかし神田は引き下がらず、必ず決着をつけてやると言い残し保健室を後にする。
怒り心頭の一也とは対照的に、一弘はあまり真剣になっていない様子。

その夜、寮の部屋で、冬休みは家に戻って俺がすみれちゃんを守るんだ!と意気込む一也。
そこへ一本の電話がかかってくる。
電話は神田からで、一也は警戒しながらも、翌日待ち合わせの喫茶店へ向かう。
すると意外にも神田は一也に、自分と手を組まないか、と言ってきたのだ。
密かに二人の様子を窺っていた光流と忍は、面白いことになってきた…と聞き耳をたてる。

神田は、一弘がうだつのあがらない保健医であることや、蓮川兄弟には身寄りが無く、
いざという時はすみれが苦労するであろう事などを挙げ、いかに自分の方がすみれにふさわしいかを力説する。
こみ上げてくる怒りを抑えきれず、お前なんかに兄貴の何がわかるのかと、一也は声を荒げ、店を後にしようとする。
が、瞬から連絡を受け駆けつけた一弘にぶつかり、立ち止まる。
微笑む一弘に、一也は悔し涙を浮かべながら自分の思いをぶつける。
「仕事とか…見た目とか、すぐ見えるとこでわかんなかったら、おまえがどんな奴かなんて、他の奴にはわかんないんだぞっ…!!」
号泣する一也を黙って見守ると、一弘は神田に向き直り、遠回しな事はやめてうちに来ればいいと告げる。
寮に戻る帰り道、一弘に肩を抱かれながら、一也はすみれが以前、一弘の事をいいお兄ちゃんだと言ってくれた事を思い出す。
そして、自分はずっと皆に一弘を褒めて欲しかったのだと気づくのだった。

   

終業式も終わり、冬休みが始まった。
さっそく神田がすみれに会いにやってくると聞き、光流たちに見送られて実家へと帰る一也。
家では神田が、幸せ真っ盛りのすみれの笑顔にすっかり毒気を抜かれてしまっていた。
そんな神田の様子を見て、勝ち誇った笑みを浮かべる一也だったが、次の瞬間、すみれの口から発せられた一言によって言葉を失う。
なんと、来年の夏にはすみれに赤ちゃんが生まれるというのだ。

大晦日。一也は瞬の実家に泊めてもらっていた。
ずっと気分が沈んだままの一也に、いつまでもくよくよしているのは良くないと、瞬が喝を入れる。
一也はすみれと初めて会った時の事を思い出し、自分の気持ちにケリをつけようと決心する。
瞬に連れられ、見晴らしの良い崖まで来た一也は、初日の出に向かって、今までの全てのわだかまりを込めて叫ぶ。
「ばかやろーーーっ!!」すると後ろから拍手の音が聞こえ、振り返るとそこには光流と忍の姿が。
瞬に一也のことを聞いてここまでやって来たのだ。
仲間の優しさに、思わず涙がこぼれる一也。その肩に手を置き、光流は告げる。
「帰ろうぜ、俺たちのグリーン・ウッドへ」
こうして、新しい年の訪れとともに、ようやく新しい一歩を踏み出した一也だった――。

   
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